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北海道が蝦夷(えぞ)地と呼ばれた松江藩の時代から昭和30年前後まで、北の浜辺に押し寄せたニシンは、春とともに巨万の富を運んできました。百万石時代と呼ばれていた明治30年(1897)には、史上最高の97万tの漁獲を記録。ニシンがたくさん獲れた日本海沿岸の浜辺、千石場所には網元の親方衆が贅を尽くして建てた「ニシン御殿」や「番屋」が軒を連ねていました。 「番屋」は、網元である親方と一時雇いの漁夫が寝泊りする大型の漁家建築のこと。春の限られた時期に大量の人手を要したニシン漁は、この番屋によって支えられていました。ニシンの水揚げが盛んだった日本海沿岸には、こうしたニシンが残した名所や網元、商人たちの栄華の忘れ形見が点在しています。春一番、ニシンが運んだ壮大なドラマをたずねて、北の浜辺のまちを訪ねてみてはいかがでしょうか。 |
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