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ニシンが運ぶ春をさがして

蝦夷地の時代から始まったニシンの壮大なドラマを満喫できるのが、オロロンラインの北海道遺産「留萌のニシン街道」です。街道筋にあたる留萌地方沿岸には、スケールの大きなニシン漁の舞台となった「番屋」が点在し、訪れる者に往時の栄華を語っています。
その中心にある留萌市は、今もその伝統が育んだ数の子やニシンの加工品作りが盛んなまちとして知られています。また、留萌や増毛町などでは、4月初旬ごろまで、前浜で揚がったばかりの新鮮なニシンがおいしく味わえる料理店や寿司店も数多くあります。早春のニシン街道を訪ね、ニシン三昧の旅を楽しんでみませんか。

【留萌方面への基本アクセス】
●札幌市内から、道央自動車道、深川留萌自動車道、国道233号を経由し、車で約2時間。高速バス、列車も利用可。


旧花田番屋 小平町
明治38年頃に建てられた旧花田家の番屋。花田家は、最盛期には18ヵ所の漁場を経営し、500人を超す漁夫を抱えていたといわれています。往時の繁栄を伝えるこの番屋は、道内に現存する番屋建築の中では最大規模。昭和46年に国の重要文化財に指定されたのを機に、3年の歳月と約1億9000万円を投じて、解体修復が行われました。内部は、中央にニワ(土間)を挟み、親方の贅を尽くした住居部分と、板張りの間と寝台が設けられた漁夫のための住居部分に分かれています。むき出しの太い梁や一枚板を張った板の間など、豪壮な大空間は、一見の価値があります。また番屋に隣接して、ニシン料理が味わえるレストランを併設した「道の駅」も。ニシン街道をめぐる旅の休憩スポットにもおすすめです。

■小平町総務課企画振興係/Tel.(0164)56‐2111

旧佐賀家漁場 留萌市
江戸時代の弘化元年(1844)に、佐賀家八代平之丞が、礼受の浜辺に留萌で初めての漁場を開き、昭和32年まで113年間ニシン漁を営んできました。現在も、敷地内には製品保管倉(トタ倉)や船倉、網倉、番屋(母屋)、船着場などが残され、国の重要有形民俗文化財に指定されています。また、昭和33年のニシン漁に備えて用意された用具3746点が、そのまま保存。このように一括で残されている例は、他に類がなく、北海道のニシン漁の実態を知る貴重な資料になることから、国の有形文化財に指定されています。なお、内部は一般に公開されていません。

■留萌市企画財政部調整課調整係/Tel.(0164)42‐1801


黄金岬&海のふるさと館 留萌市
留萌市を代表する観光スポット、黄金岬は、かつてニシン漁の見張り台として利用されていた場所。岬に押し寄せるニシンの群れが夕日に映し出され、その鱗がキラキラと黄金色に輝いたことから「黄金岬」の名がついたといわれています。この岬は「日本の夕日100選」にも選ばれ、晴れた日の夕暮れどきには大勢の観光客で賑わいます。
岬の上には「海のふるさと館」があり、日本海とニシン漁の歴史を多彩な資料で紹介。2階の展望ラウンジからは、岬と日本海が一望できます。
■海のふるさと館/Tel.(0164)43‐6677

総合交流施設「元陣屋」 増毛町
留萌の隣まち、増毛町も、ニシン漁で栄えたまちのひとつ。今年は、1日に10tの水揚げを記録するなど、近年まれにみる大漁に沸いています。市街地にある「元陣屋」の史料展示室には、明治以降のニシン漁にまつわる貴重な資料の数々を展示しています。
また、幕末には、北方警備のため、秋田藩から防人が増毛にやってきて、元陣屋を築いたことでも知られています。館内では、「侍文化と増毛」を主テーマとする歴史資料も紹介。増毛町の移り変わりの歴史を、当時の民俗史料とともに学べます。

■総合交流施設「元陣屋」/Tel.(0164)53‐3522

丸一本間合名会社 増毛町
「国稀」の銘柄で知られる、明治15年創業、北海道最北、最古の酒蔵。暑寒別岳の伏流水を使い、冬の厳しいシバレの中で醸した地酒は、きりりとした辛口。明治・大正期に建てられたという酒蔵の中は、見学も可能。今の時期は、冬に仕込んだ新酒の試飲や購入もできます。
市街地には、地物のタコやアマエビ、鮮魚、水産加工品などを扱う商店も点在。オロロンラインを訪ねたら、搾りたての地酒と一緒に、増毛の春の味をお土産にしてはいかが。

■丸一本間合名会社/Tel.(0164)53‐1050




●このほかにも、旅の情報がいっぱい!
詳しくは、留萌市増毛町小平町の公式ホームページをご覧ください。